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排臨と発露、どっちが先?分娩の時系列を一気に整理

看護師国家試験 第106回 午前 第25問 / 必修問題 / 人間の特性とライフサイクル

国試問題にチャレンジ

106回 午前 第25問

経腟分娩の正常な経過で最初に起こるのはどれか。

  1. 1.発露
  2. 2.排臨
  3. 3.胎盤の娩出
  4. 4.児頭の娩出
  5. 5.子宮口の全開大

対話形式の解説

博士 博士

今回は経腟分娩の経過じゃ。排臨・発露・児頭娩出・胎盤娩出・子宮口全開大…どれが最初に起こるかの問題じゃな。

サクラ サクラ

排臨と発露って言葉が似ていて、いつも混乱します。

博士 博士

では整理するぞ。まず分娩は3つの期に分かれる。第1期は陣痛開始から子宮口全開大まで、第2期は全開大から児娩出まで、第3期は児娩出から胎盤娩出までじゃ。

サクラ サクラ

第1期の終点が「子宮口全開大」、つまり10 cmに開いた時点なんですね。

博士 博士

その通り。そしてそこから第2期が始まり、赤ちゃんの頭が下りてくる。陣痛発作時に児頭が見えて、間欠時に引っ込むのが「排臨」じゃ。

サクラ サクラ

じゃあ「発露」は?

博士 博士

陣痛が止んでいる間でも児頭が引っ込まなくなった状態が「発露」じゃ。もう少しで頭が出るぞ、というサインじゃな。

サクラ サクラ

排臨→発露→児頭娩出、という流れですね。

博士 博士

うむ、正しい。そして児頭のあと肩、体幹と続いて児娩出、さらに胎盤が剥がれて娩出されるのが第3期。これが分娩の全経過じゃ。

サクラ サクラ

選択肢を並べると、5→2→1→4→3の順ですね。

博士 博士

完璧じゃ。最初に起こるのは「子宮口全開大」ということになる。

サクラ サクラ

分娩時間ってどれくらいかかるんですか?

博士 博士

初産婦で全体12〜15時間、経産婦で5〜7時間が目安じゃな。第1期が一番長い。

サクラ サクラ

排臨や発露のとき、産婦さんはどうすればいいんでしたっけ?

博士 博士

会陰裂傷を防ぐために、いきむのではなく短息呼吸(ハッハッ呼吸)をしてもらうのじゃ。ここで強くいきむと裂傷が大きくなる。

サクラ サクラ

分娩第4期というのも聞きますが、何ですか?

博士 博士

胎盤娩出後2時間のことを分娩第4期と呼ぶことがある。弛緩出血のリスクが高い時期で、看護師は子宮収縮状態、出血量、バイタルサインを厳重に観察するのじゃ。

サクラ サクラ

数字の並び替えだけじゃなくて、各段階の臨床的な意味も理解しないといけないんですね。

博士 博士

その通り。国試ではこの順番を問う問題が必修でも一般でも頻出じゃ。用語の意味と時系列をセットで覚えておくのじゃよ。

POINT

経腟分娩の正常経過は、陣痛開始→子宮口全開大→排臨→発露→児頭娩出→胎盤娩出の順で進みます。選択肢の中で最初に起こるのは「子宮口の全開大」で、これは分娩第1期の終点かつ第2期の開始点にあたります。排臨は児頭が陣痛発作時だけ見える段階、発露は陣痛間欠時にも児頭が引っ込まない段階を指し、用語の混同に注意が必要です。各段階の生理的意義と所要時間、看護介入(いきみ方や呼吸法の指導、出血観察など)を理解することで、単なる暗記ではない実践的な知識として定着します。

解答・解説

正解は 5 です

問題文:経腟分娩の正常な経過で最初に起こるのはどれか。

解説:正解は 5 の「子宮口の全開大」です。正常経腟分娩は分娩第1期(開口期:陣痛発来〜子宮口全開大)、分娩第2期(娩出期:子宮口全開大〜児娩出)、分娩第3期(後産期:児娩出〜胎盤娩出)に分けられます。選択肢の出来事を時系列に並べると、5.子宮口全開大 → 2.排臨 → 1.発露 → 4.児頭娩出 → 3.胎盤娩出、の順となり、選択肢の中で最初に起こるのは「子宮口の全開大」です。子宮口は分娩第1期にかけて徐々に開き、10 cmまで開大した時点で全開大となり、ここから分娩第2期が始まります。

選択肢考察

  1. × 1.  発露

    児頭が陣痛間欠時にも陰裂から後退せず、常に露出している状態。排臨の次の段階で、児頭娩出の直前に起こる。

  2. × 2.  排臨

    陣痛発作時に児頭が陰裂に現れ、間欠時には後退する状態。子宮口全開大の後、発露の前に起こる段階。

  3. × 3.  胎盤の娩出

    分娩第3期に起こる。児娩出の後、子宮収縮によって胎盤が子宮壁から剥離し排出される最終段階である。

  4. × 4.  児頭の娩出

    発露に続いて児頭が完全に娩出される段階で、分娩第2期の後半。選択肢の中では4番目に起こる。

  5. 5.  子宮口の全開大

    分娩第1期の終点であり第2期の開始点。子宮口が10 cmまで開いた状態で、選択肢の中で時系列上最も早く起こる。

分娩の3要素は①娩出力(陣痛+腹圧)、②産道(骨産道・軟産道)、③娩出物(胎児+胎盤・卵膜・臍帯・羊水)。分娩第1期は初産婦で10〜12時間、経産婦で4〜6時間程度が目安。第2期は初産婦で1〜3時間、経産婦で数十分〜1時間程度。排臨・発露のタイミングでは会陰裂傷予防のため、いきまず短息呼吸(ハッハッ呼吸)を指導する。分娩後2時間を分娩第4期と呼び、分娩直後の弛緩出血などのリスクが高いため厳重な観察が必要。

分娩経過の各段階(子宮口全開大→排臨→発露→児頭娩出→胎盤娩出)の時系列を問う頻出問題。用語の意味と順番を確実に押さえる。