学童期の脈拍は何回?年齢別バイタルを整理しよう
看護師国家試験 第111回 午前 第8問 / 必修問題 / 人間の特性とライフサイクル
国試問題にチャレンジ
学童期の脈拍数の基準値はどれか。
- 1.50〜 70/分
- 2.80〜100/分
- 3.110〜130/分
- 4.140〜160/分
対話形式の解説
博士
今日は小児のバイタルサインについて学ぼう。大人と子どもで脈拍数が違う理由、わかる?
アユム
子どものほうが代謝が活発で、心臓も小さいから早く打つ必要があるんですよね。
博士
その通り。基礎代謝量が高く心拍出量を確保するために心拍数が多くなる。年齢とともに徐々に減少していくんだ。
アユム
学童期の基準値は?
博士
約80〜100回/分、選択肢2が正解だ。学童期はおおむね6〜12歳を指す。
アユム
年齢別にまとめると?
博士
新生児140〜150、乳児120〜140、幼児100〜120、学童80〜100、成人60〜80、高齢者60〜70が目安だ。
アユム
選択肢1の50〜70回/分は?
博士
成人・高齢者範囲だ。学童でこの数値なら徐脈で、洞不全症候群など病的状態を疑う必要がある。
アユム
110〜130回/分は?
博士
乳児期の基準値。学童期なら発熱・脱水・貧血・不安などで頻脈になっている可能性を考える。
アユム
140〜160回/分は新生児の値ですね。
博士
そう。学童でこの数値なら重度の頻脈で、上室性頻拍などの不整脈や高度脱水、敗血症などを疑う緊急事態だ。
アユム
頻脈・徐脈の定義は成人と同じですか?
博士
成人では100以上を頻脈、60未満を徐脈とするが、小児では年齢別基準値を基準にする。だから発達段階の数値を覚える必要があるんだ。
アユム
呼吸数も年齢で違いますよね?
博士
新生児40〜50、乳児30〜40、幼児20〜30、学童18〜20、成人12〜20回/分だ。脈拍と同じく加齢で減少する。
アユム
脈拍測定時の観察ポイントは?
博士
回数だけでなく、リズム(整/不整)、強さ、左右差を見る。小児では啼泣・不安・発熱で容易に変動するため、安静時に1分間しっかり測定することが大切だ。
アユム
病的頻脈の原因は?
博士
発熱、疼痛、脱水、出血、貧血、甲状腺機能亢進、心不全、β刺激薬など多岐にわたる。バイタルサインは全身状態の鏡と思って丁寧に観察しよう。
POINT
学童期の脈拍数基準値は80〜100回/分で、選択肢2が正解です。年齢とともに脈拍数は減少し、新生児140〜150、乳児120〜140、幼児100〜120、成人60〜80と覚えます。小児では成人の頻脈・徐脈定義をそのまま適用できず、年齢別基準値との比較が必要です。バイタル変動要因としては発熱・疼痛・脱水・不安などを押さえましょう。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:学童期の脈拍数の基準値はどれか。
解説:正解は 2 です。学童期(おおむね6〜12歳)の安静時脈拍数の基準値は1分間に約80〜100回です。年齢と脈拍数は反比例し、基礎代謝量や心臓の大きさの違いから年齢が上がるほど脈拍数は減少します。目安として、新生児140〜150回/分、乳児120〜140回/分、幼児100〜120回/分、学童80〜100回/分、成人60〜80回/分、高齢者60〜70回/分と押さえておくと整理しやすいです。脈拍数は発熱や疼痛、脱水、貧血、甲状腺機能亢進症などで増加し、甲状腺機能低下症やβ遮断薬使用、睡眠時などで減少します。成人で100回/分以上を頻脈、60回/分未満を徐脈と定義しますが、小児では年齢別基準値を用いる必要があります。
選択肢考察
-
× 1. 50〜 70/分
50〜70回/分は高齢者やスポーツ選手など徐脈傾向のある成人の範囲で、学童期では徐脈に該当します。
-
○ 2. 80〜100/分
学童期の安静時脈拍数の基準値は約80〜100回/分で、小学校高学年になるほどやや低下します。
-
× 3. 110〜130/分
110〜130回/分は乳児期の基準値で、学童期では明らかな頻脈です。
-
× 4. 140〜160/分
140〜160回/分は新生児期の基準値であり、学童期ではありえない速さです。
バイタルサインは『年齢別基準値セット』で覚えるのが効率的です。呼吸数も同様に新生児40〜50回、乳児30〜40回、幼児20〜30回、学童18〜20回、成人12〜20回と加齢に伴い減少します。発達段階に応じた観察ポイントを押さえましょう。
学童期の脈拍基準値を、他の発達段階と区別して覚えているかを問う基本問題です。
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