スケール大集合!褥瘡予測のブレーデンスケール
看護師国家試験 第107回 午前 第24問 / 必修問題 / 患者の安全・安楽を守る看護技術
国試問題にチャレンジ
褥瘡発生の予測に用いるのはどれか。
- 1.ブリストルスケール
- 2.Borg< ボルグ >スケール
- 3.Braden< ブレーデン >スケール
- 4.グラスゴー・コーマ・スケール
対話形式の解説
博士
今日は看護師国家試験でも頻出のスケール問題じゃ。褥瘡発生の予測に使うスケールはどれかな?
アユム
えっと、ブリストル、ボルグ、ブレーデン、グラスゴー…全部カタカナで紛らわしいですね。
博士
そうじゃろう。だからこそ整理して覚える必要がある。正解はBraden(ブレーデン)スケールじゃ。
アユム
ブレーデンスケールはどんな項目で評価するんですか?
博士
6項目あるぞ。①知覚の認知、②湿潤、③活動性、④可動性、⑤栄養状態、⑥摩擦とずれじゃ。最初の5項目は1〜4点、摩擦とずれだけ1〜3点で合計6〜23点になる。
アユム
点数が低いほど危険なんですね。
博士
その通り。日本では14点以下で褥瘡発生リスクが高いと判断する。在宅ケアでは17点以下が基準になっておるぞ。
アユム
他のスケールも整理して教えてください。
博士
よかろう。ブリストルスケールは便の形状を7段階で分類するもの。タイプ1のコロコロ便からタイプ7の水様便までじゃ。
アユム
便秘や下痢のアセスメントに使うんですね。
博士
そうじゃ。次にBorgスケールは運動時の主観的運動強度を6〜20の15段階で評価する。心臓リハビリや呼吸リハビリで「息切れはどのくらい?」と尋ねるときに使うのじゃ。
アユム
グラスゴー・コーマ・スケールは聞いたことがあります。
博士
GCSじゃな。意識障害の評価で、開眼(E)・言語反応(V)・運動反応(M)の3項目を合計して3〜15点で表す。脳外傷や脳卒中の急性期に必須じゃ。
アユム
褥瘡の重症度評価にはDESIGN-Rを使うと聞きました。
博士
よく知っておるな。DESIGN-R®2020は褥瘡発生後の重症度評価で、深さ・滲出液・大きさ・炎症感染・肉芽・壊死・ポケットの7項目を評価する。予測のブレーデン、評価のDESIGN-Rと使い分けるのじゃ。
アユム
褥瘡の好発部位はどこですか?
博士
仰臥位では仙骨部・踵骨部・後頭部、側臥位では大転子部・外果、座位では坐骨結節部じゃ。骨が突出している部位が危険ゾーンじゃな。
アユム
予防で大切なのは体位変換ですよね?
博士
そうじゃ。従来は2時間毎の体位変換が基本とされたが、体圧分散マットレスの併用で間隔を延長できる場合もある。加えてスキンケア・摩擦とずれの予防・栄養管理が重要じゃ。
アユム
栄養も大事なんですね。
博士
低アルブミン血症や亜鉛欠乏は褥瘡リスクを高める。ブレーデンスケールに栄養項目が入っておるのはそのためじゃ。
POINT
褥瘡発生の予測に用いるのはBradenスケールです。知覚の認知・湿潤・活動性・可動性・栄養状態・摩擦とずれの6項目で評価し、14点以下(在宅17点以下)が高リスクとされます。ブリストルスケール(便性状)、Borgスケール(主観的運動強度)、GCS(意識レベル)と混同しないよう整理して覚えましょう。褥瘡対策では予測のBraden、評価のDESIGN-Rという使い分けと、好発部位・2時間毎体位変換・体圧分散マットレス・栄養管理といった予防ケアもあわせて押さえておくことが臨床・国試の両面で重要です。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:褥瘡発生の予測に用いるのはどれか。
解説:正解は3の「Braden< ブレーデン >スケール」です。ブレーデンスケールは1987年にBraden博士らが開発した褥瘡発生リスクの予測尺度で、①知覚の認知、②湿潤、③活動性、④可動性、⑤栄養状態、⑥摩擦とずれ、の6項目から構成されています。各項目を1〜4点(摩擦とずれのみ1〜3点)で採点し、合計点は6〜23点となります。点数が低いほどリスクが高く、日本では14点以下で褥瘡発生の危険性が高いと判断されます(在宅では17点以下)。褥瘡発生要因を多角的に評価できるため、予防的介入の方向性を決定する上で有用です。日本褥瘡学会はOHスケールやK式スケールなども併用することを推奨しています。
選択肢考察
-
× 1. ブリストルスケール
ブリストルスケールは便の形状と硬さを7段階(タイプ1コロコロ便〜タイプ7水様便)に分類する尺度で、排便アセスメントに用います。褥瘡評価ではありません。
-
× 2. Borg< ボルグ >スケール
Borgスケールは運動時の主観的運動強度(息切れ・疲労感)を6〜20の15段階で評価する尺度で、心臓リハビリや呼吸リハビリで用いられます。修正Borgスケール(0〜10)もあります。
-
○ 3. Braden< ブレーデン >スケール
Bradenスケールは知覚の認知・湿潤・活動性・可動性・栄養状態・摩擦とずれの6項目から褥瘡発生リスクを予測する尺度で、褥瘡予防計画の立案に用いられます。
-
× 4. グラスゴー・コーマ・スケール
グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)は意識障害の程度を開眼・言語反応・運動反応の3項目で評価する尺度で、3〜15点で表します。脳外傷や脳血管疾患の急性期評価に用いられます。
褥瘡関連スケールには、発生予測のBradenスケール・OHスケール・K式スケールと、発生後の重症度評価のDESIGN-R®2020があります。DESIGN-R®は深さ(Depth)・滲出液(Exudate)・大きさ(Size)・炎症/感染(Inflammation/Infection)・肉芽組織(Granulation)・壊死組織(Necrotic tissue)・ポケット(Pocket)の7項目で評価します。褥瘡好発部位は仰臥位で仙骨部・踵骨部・後頭部、側臥位で大転子部・外果、座位で坐骨結節部です。予防には2時間毎の体位変換、体圧分散マットレス、スキンケア、栄養管理が基本となります。
褥瘡発生リスクの予測尺度を他のスケールと区別して覚える必修問題です。
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