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貧血の定義をきちんと押さえよう

看護師国家試験 第104回 午後 第15問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

104回 午後 第15問

貧血の定義で正しいのはどれか。

  1. 1.血圧が下がること
  2. 2.脈拍を自覚すること
  3. 3.立ち上がると失神すること
  4. 4.血色素量が減っていること

対話形式の解説

博士 博士

貧血の定義は何かのう。

サクラ サクラ

ヘモグロビン濃度の低下ですよね。

博士 博士

正解じゃ。血色素量で判断するのじゃ。

サクラ サクラ

低血圧とどう違うのですか。

博士 博士

低血圧は心拍出や末梢血管抵抗の問題で、Hb量とは別じゃ。

サクラ サクラ

脳貧血と貧血は別物なのですね。

博士 博士

そう。脳貧血は起立性低血圧の俗称で、Hb低下を伴わんことも多いのじゃ。

サクラ サクラ

WHOの基準を教えてください。

博士 博士

成人男性13g/dL未満、女性12g/dL未満、妊婦と乳幼児はさらに低いのじゃ。

サクラ サクラ

分類はどうしますか。

博士 博士

MCVを使って小球性、正球性、大球性に分けるのじゃ。

サクラ サクラ

鉄欠乏性貧血は何性ですか。

博士 博士

小球性低色素性貧血じゃ。フェリチン低値も特徴じゃのう。

サクラ サクラ

症状はどんなものがありますか。

博士 博士

易疲労、動悸、息切れ、眼瞼結膜蒼白、スプーン状爪などじゃ。

POINT

貧血はヘモグロビン濃度の低下と定義され、血圧低下や動悸、起立時失神は副次的な症状にすぎません。WHO基準では男性13g/dL、女性12g/dL未満を目安とし、MCVで小球性・正球性・大球性に分類します。鉄欠乏性貧血が最多のため、食事指導や鉄剤の服薬支援が看護のポイントです。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:貧血の定義で正しいのはどれか。

解説:正解は 4 です。貧血とは血液中のヘモグロビン濃度(血色素量)が基準値を下回った状態と定義され、WHOでは成人男性13g/dL未満、成人女性12g/dL未満を目安とします。

選択肢考察

  1. × 1.  血圧が下がること

    血圧低下は循環血液量や心拍出量の問題で起こる「低血圧」であり、貧血の定義とは異なります。

  2. × 2.  脈拍を自覚すること

    動悸の自覚は貧血の二次的症状として現れることがありますが、診断基準そのものではありません。

  3. × 3.  立ち上がると失神すること

    起立時の失神は起立性低血圧(脳貧血)であり、ヘモグロビン濃度の異常を意味するわけではありません。

  4. 4.  血色素量が減っていること

    貧血の定義は血色素量=ヘモグロビン濃度の低下で、酸素運搬能が低下した状態を指します。

貧血の分類はMCVで行い、小球性(鉄欠乏・サラセミア)、正球性(再生不良性・溶血性)、大球性(巨赤芽球性)に分けます。鉄欠乏性貧血が最多で、女性ではフェリチン低値も合わせて評価します。

貧血の定義を「ヘモグロビン濃度低下」と捉え、症状と区別できるかを問う問題です。