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高齢者世帯の所得構成

看護師国家試験 第105回 午後 第46問 / 老年看護学 / 高齢者の理解と生活

国試問題にチャレンジ

105回 午後 第46問

日本の平成25年(2013年)の国民生活基礎調査において高齢者世帯の所得で、1世帯当たり平均所得金額の構成割合が最も高いのはどれか。

  1. 1.稼働所得
  2. 2.財産所得
  3. 3.公的年金・恩給
  4. 4.仕送り・企業年金・個人年金・その他の所得

対話形式の解説

博士 博士

今日は国民生活基礎調査から高齢者世帯の所得構成を見ていくぞ。平成25年の調査データじゃ。

アユム アユム

博士、国民生活基礎調査ってどんな調査ですか?

博士 博士

厚生労働省が毎年行う調査で、世帯、健康、介護、所得、貯蓄などを把握するもの。3年に1度大規模調査を行うのじゃ。国試でも頻出じゃぞ。

アユム アユム

高齢者世帯の定義は何ですか?

博士 博士

65歳以上の者のみで構成するか、これに18歳未満の未婚の者が加わった世帯じゃ。いわゆる高齢者の一人暮らしや夫婦のみの世帯が中心じゃな。

アユム アユム

正解は選択肢3の『公的年金・恩給』ですよね。どのくらいの割合ですか?

博士 博士

約68%じゃ。高齢者世帯の所得の約7割を公的年金・恩給が占めておる。国民年金や厚生年金が主な中身じゃぞ。

アユム アユム

なぜそんなに年金が多いんでしょう?

博士 博士

高齢者は退職して就労収入が減るからじゃ。さらに日本は国民皆年金制度を採用しておるから、ほぼ全ての高齢者が何らかの年金を受給しておるのじゃ。

アユム アユム

選択肢1『稼働所得』はどのくらいですか?

博士 博士

約18%で2番目じゃ。定年延長や再雇用、自営業の継続で働く高齢者も増えておるが、全体では年金の方がずっと多いのじゃ。

アユム アユム

選択肢2『財産所得』は?

博士 博士

利子・配当・不動産賃料などで約5%じゃ。構成割合は最小クラスじゃぞ。

アユム アユム

選択肢4『仕送り・企業年金・個人年金・その他』は?

博士 博士

企業年金や個人年金、子や親族からの仕送りなどを合わせて約9%じゃ。公的年金を補完する位置づけじゃな。

アユム アユム

公的年金だけで生活している高齢者はどのくらいですか?

博士 博士

高齢者世帯のうち約半数は公的年金・恩給が所得の100%、つまり年金だけで暮らしておる。社会保障の要じゃな。

アユム アユム

看護師として知っておくべき理由は?

博士 博士

退院支援や在宅療養の計画を立てる時、経済状況の把握は必須じゃ。自己負担の医療費や介護サービス費が家計を圧迫しないよう、年金収入を前提にケア計画を組むのじゃ。

アユム アユム

最近の動向はどうですか?

博士 博士

年々、公的年金・恩給の割合は高止まりで、高齢者の経済生活を支える基盤じゃ。ただ年金だけでは足りずに生活保護を受給する高齢者も増えておるのが現状じゃぞ。

POINT

平成25年国民生活基礎調査における高齢者世帯の平均所得の構成割合では、公的年金・恩給が約68%で最大です。高齢者は退職により稼働所得が減少し、年金が生活の基盤となっているためです。看護師は退院支援や在宅療養計画で経済状況を踏まえる必要があり、この統計を押さえておくことが重要です。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:日本の平成25年(2013年)の国民生活基礎調査において高齢者世帯の所得で、1世帯当たり平均所得金額の構成割合が最も高いのはどれか。

解説:正解は 3 です。厚生労働省『国民生活基礎調査』における高齢者世帯(65歳以上の者のみで構成するか、これに18歳未満の未婚の者が加わった世帯)の所得構成を見ると、公的年金・恩給が最も大きな割合を占めています。平成25年調査では公的年金・恩給が平均所得金額の構成割合で約68%を占め、稼働所得(約18%)、仕送り・企業年金・個人年金等(約9%)、財産所得(約5%)の順となっています。高齢者は退職して就労収入が減少し、公的年金が生活の主な支えとなっているためです。

選択肢考察

  1. × 1.  稼働所得

    稼働所得は就業による給与所得や事業所得を指します。高齢者は退職している方が多く、構成割合は約18%で公的年金に次ぐ2番目です。全世帯では最大の所得源ですが、高齢者世帯では違います。

  2. × 2.  財産所得

    財産所得は利子・配当・不動産賃料などによる所得で、高齢者世帯の所得の約5%程度にとどまります。構成割合としては最も小さい部類で、最多ではありません。

  3. 3.  公的年金・恩給

    公的年金(国民年金・厚生年金など)と恩給は、高齢者世帯の所得の約68%を占め最大です。多くの高齢者にとって年金が生活の基盤であり、約半数の世帯では公的年金・恩給が所得の全てとなっています。

  4. × 4.  仕送り・企業年金・個人年金・その他の所得

    企業年金、個人年金、子や親族からの仕送りなどを含む項目で、構成割合は約9%です。公的年金を補完する役割ですが、最大ではありません。

国民生活基礎調査は厚生労働省が3年に1度大規模調査を実施する重要な統計です。高齢者世帯数は年々増加し、平均所得金額は全世帯平均の約半分程度です。公的年金・恩給のみで生活する世帯は約半数を占め、年金制度が高齢者の生活に不可欠であることがわかります。近年の調査でもこの傾向は続いており、公的年金・恩給が一貫して最多となっています。

国民生活基礎調査における高齢者世帯の所得構成を問う統計問題です。高齢者にとって公的年金が生活の主要な支えであることの理解が焦点です。