高齢者の社会参加活動の実態
看護師国家試験 第110回 午後 第50問 / 老年看護学 / 高齢者の理解と生活
国試問題にチャレンジ
平成25年( 2013年)の高齢者の地域社会への参加に関する意識調査で、高齢者が参加している活動のうち割合が最も多いのはどれか。
- 1.教育・文化
- 2.子育て支援
- 3.生産・就業
- 4.健康・スポーツ
対話形式の解説
博士
今日は平成25年度の内閣府調査じゃ。高齢者が最も多く参加している活動は何じゃった?
アユム
健康・スポーツで33.7%です。
博士
うむ、圧倒的に多いぞ。なぜじゃと思う?
アユム
健康や体力に自信をつけたい、生活に充実感を持ちたいという動機が多いからだと思います。
博士
その通りじゃ。介護予防意識の高まりも背景にあるのう。
アユム
他の活動の割合はどれくらいですか?
博士
教育・文化が6.8%、生産・就業が8.4%、子育て支援が4.9%じゃ。
アユム
健康・スポーツが飛び抜けていますね。
博士
うむ。健康日本21や介護保険法の地域支援事業など、政策の後押しも大きいぞ。
アユム
地域の体操サロンやウォーキング教室などが増えていますね。
博士
その通り、総合事業として全国で展開されておる。
アユム
社会参加自体が健康に良い影響を与えると聞きました。
博士
フレイル予防、認知症予防、うつ予防にも有効じゃ。だから健康・スポーツは一石二鳥の活動じゃのう。
アユム
子育て支援への参加が最も低いのは意外でした。
博士
核家族化や地域コミュニティの変化が影響しておるのかもしれんのう。
アユム
生産・就業は増加傾向と聞きますが、まだ健康・スポーツには及ばないのですね。
博士
そうじゃ。高齢者の就労推進は進んでおるが、参加実数では健康活動が最多じゃ。
アユム
社会参加は健康維持と密接に関連していることがよくわかりました。
POINT
平成25年度の内閣府調査では、高齢者の地域活動参加割合は「健康・スポーツ」が33.7%で最多、次いで生産・就業8.4%、教育・文化6.8%、子育て支援4.9%でした。健康維持・体力増進・生活の充実感を求める動機が背景にあり、健康日本21や介護予防政策の後押しも大きく寄与しています。社会参加自体がフレイル・認知症・うつの予防に有効であり、地域包括ケアの文脈でも高齢者の社会参加促進は重要な柱となっています。
解答・解説
正解は 4 です
問題文:平成25年( 2013年)の高齢者の地域社会への参加に関する意識調査で、高齢者が参加している活動のうち割合が最も多いのはどれか。
解説:正解は 4 です。内閣府が実施した平成25年度「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」によると、高齢者が実際に参加している活動のうち「健康・スポーツ」が33.7%で最も多く、次いで「趣味」「地域行事」が上位を占めました。健康維持や体力増進、介護予防への意識の高まりが背景にあります。
選択肢考察
-
× 1. 教育・文化
同調査での参加割合は6.8%で、最多ではありません。教育・文化活動は一部の関心層にとどまる傾向があります。
-
× 2. 子育て支援
子育て支援への参加割合は4.9%と選択肢の中で最も低い値です。近年は孫世代の少なさや世代間交流機会の制約が背景にあります。
-
× 3. 生産・就業
生産・就業活動への参加は8.4%で、健康・スポーツには及びません。就労を希望する高齢者は増加傾向ですが、参加実数としては限定的です。
-
○ 4. 健康・スポーツ
「健康・スポーツ」が33.7%と圧倒的多数を占めました。参加理由として「健康や体力に自信をつけたいから」「生活に充実感をもちたいから」が多く、介護予防意識の高まりを反映しています。
健康日本21(第二次)、健康増進法、介護保険法に基づく介護予防事業など、各種政策が地域での健康づくり活動を後押ししてきました。地域支援事業の総合事業ではウォーキング教室や体操サロンなど高齢者の社会参加と介護予防を両立させる取り組みが全国で展開されています。社会参加自体がフレイル予防や認知症予防に有効であることも重要な知見です。
統計データの具体値を問うと同時に、高齢者の社会参加における健康志向の高まりという背景理解を問う問題です。
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