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職業性疾病、原因と疾患を結びつけよう

看護師国家試験 第104回 午前 第25問 / 必修問題 / 健康の定義と影響要因

国試問題にチャレンジ

104回 午前 第25問

振動が原因となる職業性疾病はどれか。

  1. 1.中皮腫(mesothelioma)
  2. 2.熱中症(heat illness)
  3. 3.高山病(altitude sickness)
  4. 4.白ろう病(white finger disease)

対話形式の解説

博士 博士

今日は振動が原因となる職業性疾病じゃ。答えは何かの?

サクラ サクラ

白ろう病ですね。

博士 博士

その通りじゃ。チェーンソーや削岩機をよく使う人に多いんじゃ。

サクラ サクラ

どんな症状なんでしょうか?

博士 博士

寒い環境で手指が真っ白になるレイノー現象が特徴じゃ。しびれや痛みもあるぞ。

サクラ サクラ

血管がぎゅっと縮んでしまうんですね。

博士 博士

そうじゃ。進行すると感覚低下や運動器障害も来すから、林業従事者では労災認定の対象じゃ。

サクラ サクラ

中皮腫は何が原因でしたか?

博士 博士

アスベストじゃな。建設業や造船業に多く、潜伏期は数十年に及ぶ。

サクラ サクラ

熱中症や高山病は環境要因ですよね。

博士 博士

熱中症は高温多湿、高山病は低酸素じゃ。覚え方の軸は曝露因子じゃぞ。

サクラ サクラ

粉じん→じん肺、ベンゼン→白血病、騒音→難聴…ですか?

博士 博士

さすがじゃ。さらに紫外線→電気性眼炎、高圧→潜函病なども押さえとくとよい。

サクラ サクラ

組合せでまとめると忘れにくいですね。

博士 博士

職業性疾病は頻出じゃから、原因と病気をセットで暗記しよう。

サクラ サクラ

はい、整理します!

POINT

振動工具による末梢循環障害が白ろう病で、振動障害の代表疾患です。中皮腫はアスベスト、熱中症は高温多湿、高山病は低酸素が原因と区別しましょう。職業性疾病は曝露因子と疾患をペアで覚えると国試で確実に得点できます。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:振動が原因となる職業性疾病はどれか。

解説:正解は4の白ろう病です。チェーンソーや削岩機など振動を発する工具を長期間扱うことで、手指の末梢血管が攣縮し血流障害を起こします。寒冷刺激で発作的に手指が蒼白になるレイノー現象を呈し、振動障害の代表的疾患として労災対象に位置付けられています。

選択肢考察

  1. × 1.  中皮腫(mesothelioma)

    中皮腫はアスベスト(石綿)曝露が主要な原因で、胸膜や腹膜に発生する悪性腫瘍です。振動とは無関係です。

  2. × 2.  熱中症(heat illness)

    高温多湿環境への曝露により体温調節機能が破綻して起こります。原因は熱と湿度であり、振動ではありません。

  3. × 3.  高山病(altitude sickness)

    高地での低酸素曝露によって生じる疾患で、頭痛・嘔気・倦怠感などを呈します。振動とは関係ありません。

  4. 4.  白ろう病(white finger disease)

    振動工具の長期使用により末梢循環障害・末梢神経障害・運動器障害を生じ、寒冷時に手指が蒼白になるのが特徴です。林業・建設業の労働者に多くみられます。

職業性疾病と原因の組合せは頻出です。粉じん→じん肺、アスベスト→中皮腫・肺癌、ベンゼン→白血病、騒音→騒音性難聴、振動→白ろう病(振動障害)、紫外線→電気性眼炎、高温→熱中症、低圧→高山病、高圧→潜函病・減圧症などをセットで覚えましょう。

職業性疾病の原因と疾患の組合せを正確に理解しているかを問う問題です。