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外来受療率で一番多い疾患は?

看護師国家試験 第110回 午前 第2問 / 必修問題 / 健康の定義と影響要因

国試問題にチャレンジ

110回 午前 第2問

平成29年( 2017年)の患者調査における外来受療率(人口10万対)で最も多い傷病はどれか。

  1. 1.新生物(腫瘍)
  2. 2.呼吸器系の疾患
  3. 3.消化器系の疾患
  4. 4.内分泌、栄養及び代謝疾患

対話形式の解説

博士 博士

さて学生よ、外来に一番多く通院しておる疾患は何だと思うかのう?

アユム アユム

なんとなく高血圧などの循環器系の疾患かと思っていました。

博士 博士

残念、正解は『消化器系の疾患』じゃ。外来受療率は人口10万対1,021と断トツじゃぞ。

アユム アユム

えっ、意外でした。なぜそんなに多いのですか?

博士 博士

実は歯科領域の疾患が消化器系に分類されておるからじゃ。歯科クリニックの受診者数は膨大じゃからのう。

アユム アユム

なるほど、虫歯や歯周病も消化器系に入るんですね。

博士 博士

その通りじゃ。続く順位は循環器系702、筋骨格系及び結合組織692となっておる。

アユム アユム

入院受療率でも同じ順位ですか?

博士 博士

いや、入院では精神及び行動の障害が最多で、次に循環器系、新生物と続くのじゃ。

アユム アユム

外来と入院では全然違うんですね。

博士 博士

そうなのじゃ。外来は『通院で治療できる範囲の疾患』、入院は『長期療養や重症管理を要する疾患』が上位になる傾向じゃ。

アユム アユム

覚え方のコツはありますか?

博士 博士

『外来は消化器、入院は精神』とセットで覚えるのじゃ。これで得点源になるぞい。

アユム アユム

患者調査は何年ごとに行われるのですか?

博士 博士

3年に1度実施される調査で、傷病分類別の受療状況を把握する重要な統計なのじゃ。

POINT

本問は患者調査における外来受療率の順位を問う必修問題です。消化器系の疾患が1,021で首位となるのは、歯科領域が消化器系に分類されることが大きな要因です。入院受療率では精神及び行動の障害が最多となるなど、外来と入院で傾向が異なる点も重要です。患者調査は国民医療の実態を示す基幹統計であり、保健医療政策や地域看護計画の根拠資料として活用されるため、看護師として押さえておきたい指標です。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:平成29年( 2017年)の患者調査における外来受療率(人口10万対)で最も多い傷病はどれか。

解説:正解は3の『消化器系の疾患』です。平成29年患者調査によると、外来受療率(人口10万対)は消化器系の疾患が1,021と最も高く、次いで循環器系の疾患702、筋骨格系及び結合組織の疾患692の順となっています。消化器系疾患が首位となる背景には、歯科の治療(う蝕や歯周病など口腔領域)が消化器系に分類されることが大きく影響しており、歯科外来の受診者数が非常に多いことが数値を押し上げています。一方、入院受療率では精神及び行動の障害や循環器系の疾患が上位を占め、外来と入院で傾向が大きく異なることも重要なポイントです。

選択肢考察

  1. × 1.  新生物(腫瘍)

    新生物(腫瘍)の外来受療率は197で、消化器系の約5分の1にとどまります。死亡率は高いものの、外来通院者数としては上位ではありません。

  2. × 2.  呼吸器系の疾患

    呼吸器系の疾患の外来受療率は497であり、上気道感染症などで受診者は多いものの消化器系には及びません。

  3. 3.  消化器系の疾患

    外来受療率は1,021と全傷病中で最多です。歯科領域の疾患が消化器系に含まれることが、他の疾患群を大きく上回る主因です。

  4. × 4.  内分泌、栄養及び代謝疾患

    糖尿病や脂質異常症などを含みますが、外来受療率は350程度で、消化器系の半分以下です。

入院受療率では精神及び行動の障害が最多で、続いて循環器系の疾患、新生物の順です。外来と入院では上位疾患が入れ替わるため、患者調査は『外来は消化器、入院は精神』とセットで暗記すると得点しやすくなります。

患者調査における外来受療率上位の傷病を理解し、国民医療の全体像をつかめるかを問う必修問題です。