通院者率トップは何の病気?
看護師国家試験 第104回 午前 第2問 / 必修問題 / 健康の定義と影響要因
国試問題にチャレンジ
日本の平成22年(2010年)における傷病別にみた通院者率が男女ともに最も高いのはどれか。
- 1.腰痛症
- 2.高血圧症(hypertension)
- 3.歯の病気
- 4.眼の病気
対話形式の解説
博士
今日は通院者率のトップを当ててもらうぞ。
アユム
通院者率というのは、定期的に医療機関に通っている人の割合のことですよね。
博士
そうじゃ。国民生活基礎調査で集計される代表的な指標の一つじゃ。
アユム
男女ともに1位というと、慢性疾患でしょうか…
博士
ヒントとして、加齢で増え、塩分・肥満・ストレスが関与し、自覚症状が乏しいぞ。
アユム
それは…高血圧症ですか?
博士
正解じゃ!平成22年の調査でも男女ともに1位じゃった。
アユム
やっぱり生活習慣病の代表なんですね。
博士
男性では2位が歯の病気、女性では2位が高脂血症だったぞ。
アユム
性差で順位が違うのも興味深いです。
博士
女性は閉経後にエストロゲンが減って脂質代謝が変化するからな。
アユム
高血圧は脳卒中や心筋梗塞のリスクにもなりますよね。
博士
その通り。だからこそ長期管理が必要で通院も継続するわけじゃ。
アユム
看護師として塩分指導や血圧測定の重要性を再認識します。
POINT
平成22年国民生活基礎調査で男女とも通院者率1位は高血圧症。慢性疾患のため長期通院・服薬・生活習慣指導が必要であり、看護では血圧管理と生活指導が中核となります。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:日本の平成22年(2010年)における傷病別にみた通院者率が男女ともに最も高いのはどれか。
解説:正解は2の高血圧症(hypertension)です。厚生労働省の平成22年(2010年)国民生活基礎調査によると、傷病別通院者率は男女いずれも高血圧症が第1位となっています。高血圧症は加齢、塩分過剰摂取、肥満、運動不足、ストレスなど多因子により発症し、自覚症状に乏しいまま進行し脳卒中や心筋梗塞、慢性腎臓病など重大な合併症を引き起こすため、長期にわたる定期通院・服薬・生活指導が必要となる代表的な慢性疾患です。これらの背景から通院者数が極めて多くなっています。
選択肢考察
-
× 1. 腰痛症
腰痛症は男女とも上位に入るものの第1位ではありません。男性では5位、女性では4位前後の位置づけでした。
-
○ 2. 高血圧症(hypertension)
男女ともに通院者率1位の傷病であり、慢性疾患の代表として通院機会が多いため正解です。
-
× 3. 歯の病気
歯の病気は男性で2位、女性で3位と上位ですが第1位ではありません。
-
× 4. 眼の病気
眼の病気は女性で5位前後と上位に入るものの第1位ではなく、男性ではさらに順位が下がります。
国民生活基礎調査は3年ごとの大規模調査年に通院者率や有訴者率が集計されます。高血圧症が第1位であることは平成以降長く続く傾向で、生活習慣病の社会的影響の大きさを示しています。
国民生活基礎調査における通院者率の最頻傷病(高血圧症)を問う基本問題です。
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